パッチテスト(皮膚アレルギー試験)

ヘアカラーを使用してアレルギー反応があるかどうかを、
染毛の前にお客様自身で確認できる最も有効な方法です。

これまで問題なく使用してきた製品であっても、アレルギー反応は、ある日突然に
起こることから、毎回必ず染毛の48時間前から実施する必要があります。

パッチテストは“使用上の注意”ではなく、“義務”です!
平成19年12月26日 薬食案発第1226001号
厚生労働省医薬食品局長通知「染毛剤、脱色剤および脱線剤に使用上の注意について
解説:薬食案発とは、薬事法を扱う上での細かい取り決めである。
   薬事法上はパッチテストについての記載はないが、この薬食案発1226001号に
   より、パッチテストは義務付けされたと解釈できる。

当店でカラーリングをされるお客様は、パッチテストの料金はいただきません。

パッチテスト観察時の“皮膚の異常”とは?

パッチテストのテスト部位に、かゆみ・発赤・発疹(丘疹や小水疱)・腫れ
などを認める事です。

皮膚の異常がひどいと、テスト部位の周囲に拡大して認められることがあります。

テスト部位の観察は、テスト液塗布の30分くらい後および48時間後の2回
行う必要があります。

塗布後30分くらいでの観察は・・

主に即時型のアレルギー反応を調べるもので、塗布直後から間もなくに、
かゆみ・発赤・蚊に刺されたような腫れを認めます。

この異常が認められた場合、ただちにテスト液を洗い流し、絶対に染毛をしないでください。

塗布後48時間の観察は・・

主に遅延型アレルギー反応を調べるもので、典型的には塗布後48時間後に最も強い反応
となり、テスト部位にかゆみ・発赤・発疹(丘疹や小水疱)を認めます。

この遅延型アレルギーでは、塗布後数時間くらいからかゆみや発赤を認めることがあります。途中48時間前であっても、これらの異常が認められた場合は、
テスト部位を手などでこすらずに、直ちにテスト液を洗い流し、染毛しないでください。

当店でカラーリングをされるお客様は、パッチテストの料金はいただきません。

カラーリングメニューについて

パッチテストの手順

準備物実際に染めようとしているヘアカラーの1剤と2剤
・綿棒
・コットン
・1剤と2剤を混合する小皿(または専用容器)
・四角い絆創膏
STEP11剤と2剤を指定された割合で取り出します。
複数の薬剤を使用する場合は、それぞれ時間をずらしてテストする
STEP2取り出した1剤と2剤を、新しい綿棒で混ぜ合わせテスト液を作ります。
STEP3テスト液を綿棒にとり、腕の内側に10円硬貨大にうすく塗って自然乾燥させます。
テスト液は乾くまで衣服につかないように注意しましょう。
30分くらい放置しても乾かない場合は液のつけすぎです。
余分な液をコットンやテッシュペーパーでこすらないように軽くふき取ってください。
四角い絆創膏を上から貼っておきます。
STEP4そのまま触れずに48時間放置します。(必ず時間を守ってください)
テスト部位の観察はテスト液を塗布後30分くらいと48時間の2回行ってください
その時、塗布部に発疹・発赤・かゆみ・水泡・刺激など皮膚の異常を感じた時には、手などでこすらないで、すぐに洗い落とし染毛はしないでください。(48時間以前であっても、同じような症状を感じた場合も同様です。)
STEP548時間経過後、異常がないことを確認したうえで、すぐにカラーリングします。

当店でカラーリングをされるお客様は、パッチテストの料金はいただきません。

パッチテストの必要性を述べてきましたが・・

ヘアカラーにおいて肌トラブルのリスクは常に伴います・・
「大丈夫!」とは言い切れません!

我々理美容師は「説明義務」があり「安全に施術する義務」があります、
お客様には「パッチテストを受ける義務」があると考えます。
リスクを共有することで被害を最小限に抑えることが重要です。

しかしながら・・

ヘアカラーをする理由は「美しく」いたいから、理想の自分になりたいから。

もし、トラブルにあっても理美容師とお客様で一緒に試行錯誤と工夫で乗り越え、
お客様の要望を叶えて行きたいと我々理美容師は考えております。

アレルギーになれば、他の手段で染めればよいのです!

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